【臨床心理学と実験心理学の協働!公認心理師試験勉強会開催】

 昨年度に引き続き、7月20日(土)テクノアークしまねにおいて、公認心理師試験「到達目標」学習研修会を開催し、40名程度の方が参加され盛会となりました。

 

 この研修会は、公認心理師を目指す卒業生、在学生、地域の方々を対象に、試験の出題基準「到達目標」(ブループリント)のうち、医学的内容、基礎心理学的内容を中心に、適宜小項目を取り上げて解説することを目的として開催されたものです。

 勉強会の主催は島根大学こころとそだちの相談センターですが、学内外の様々な分野の専門家が講師として協力し、開催が実現されました。

 午前中の2時間には、島根県立こころの医療センター精神科医の飛田憲彦先生が講師を務められ、「精神医学を含む医学」領域の解説が行われました。

 

 午後に開催された基礎心理学分野の説明では、島根大学の人間科学部心理学コース実験心理学領域の先生方が1時間ずつ各自の専門と関係する出題領域の解説を行いました。

 午後の最初は、源 健宏先生(学習心理学)が、学習心理学領域に加え脳・神経科学領域の中心的な小項目を取り上げ説明しました。

 

 続いて、川上直秋先生(社会心理学)が、社会心理学領域ならびに心理学統計領域の主要な小項目を取り上げ解説しました。

 

 最後に、佐藤鮎美先生(家族心理学)が、試験での出題率の高い発達心理学領域を中心に小項目の説明を執り行いました。

 

 どの講師の先生方も短い時間の中で各領域のエッセンスを分かりやすく説明する工夫を施しており、受講者は皆、最初から最後まで集中力を切らさず話に耳を傾けておられました。

 また、休み時間にも受講者が講師の先生方に質問する姿が見られ、活発な勉強会となりました。

 

 

 初回となった昨年度の会には200名余が参加され、多くの受講生から試験に合格されたという喜びの報告をいただいております。

 

 

 今年度も昨年同様、受講生の真剣な姿を拝見しましたので、また多くの方が合格されることを確信しております。

 この度の研修会は、心理学の中でも多岐にわたる専門性を持った教員が集まる島根大学人間科学部だからこそ実現されたものであり、普段から互いに協働していることの顕れでもあります。

 この研修会は主に現任者の受験を想定したものであったため、開催は今年度までの予定ですが、今後も、様々な領域の教員同士が協力しながら、実践と理論を往還しつつ色々な局面で地域への貢献を果たして参ります。