山﨑 亮 Makoto Yamazaki
一言メッセージ
現代の日本社会では、福祉は誰にとっても避けて通ることのできない問題となってきました。福祉の制度や実践そのものを正面から引き受ける学問としては社会福祉学がありますが、私は、それとはちょっと違って、福祉を社会や思想の問題としてとらえる視点からアプローチしています。福祉はそもそも人間の幸福をめざす営みなのですが、どうしても暗いイメージがつきまといがちです。そのような既成観念からいったん自由になって、福祉の問題をできるだけ柔軟に考え直してみると、「福祉の面白さ」がきっと見えてくるはずです。
研究分野
福祉人間論、宗教学
研究テーマ
障害者自立運動の思想、山陰の宗教民俗、社会学年報学派の宗教学思想
主要研究業績
エミール・デュルケーム著(山﨑亮訳)『宗教生活の基本形態――オーストラリアのトーテム体系』上下(ちくま学芸文庫、2014)
山﨑亮『デュルケーム宗教学思想の研究』(未來社、2001)
山﨑亮「金屋子神縁起類の諸相――「金屋子神略記」と「金山姫宮縁記」をめぐって」『社会文化論集』11 (2015)
山﨑亮「横塚晃一の思想と「宗教」――1970年代「青い芝の会」の運動をめぐって」『島根大学社会福祉論集』3 (2010)
山﨑亮「「福祉文化」考――『福祉文化』の終刊に寄せて」『島根大学社会福祉論集』2(2008)
担当科目
生命倫理概論、比較宗教学、地域文化論、福祉人間論、福祉人間論研究ほか