公開日 2019年07月24日
7月17日、第6回目のふむふむカフェを開催しました。今回は、心理学コースの村瀬先生に『ことばと認知の関係』というテーマで発表いただきました。
村瀬先生は発達心理学が専門で、私たちの心はどうやって形成されるのかといったことを研究されています。今回は、文化や言語の違いが人の心に影響を与えるのか、というお話をしていただきました。例えば、人は日常生活において何に注意して物事をみているかという実験で、日本人と北米の人の注意配分の違いについて、実験データやグラフを用いてわかりやすく説明いただきました。
日本人は、物事の中心となるものだけではなく、その周囲にも注意して見ているという結果が見られ、逆に北米の人は中心となる物事に注意して見る傾向が高いという結果が見られるそうです。日本人は、人の感情を推測するときも、中心となる人だけでなく周りの人の表情も見て推測しているということが言えると説明いただきました。
発表のあとには質疑応答が行われ、幼児の言語獲得についての質問や現在行っている研究についての質問が飛びだし、活発な議論が行われました。
次回のふむふむカフェは、10月開催予定です。
発表の様子
発表する村瀬先生
質疑応答の様子
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人間科学部