第4回 ふむふむカフェを開催しました

公開日 2018年12月26日

 12月19日に、第4回ふむふむカフェを開催しました。今回は、福祉社会コースの山﨑亮先生に「ふむふむカフェdeたまたま宗教学」というタイトルで、発表いただきました。

 まず、大学に入学するまで宗教学という学問は知らない上に、そもそも宗教に触れてこなかった山﨑先生が、たまたま宗教学と出会い、宗教学を研究することになった時の話を、笑い話も交えながらお話しいただきました。「宗教的なるもの」=「眼に見えないもの」に関わる人間の営みを研究する宗教学では、福祉も含めて多様な現象が研究対象になるのだそうです。また、当時研究していたデュルケームの墓参りのために、フランスのモンマルトルに行った際の話を、写真を用いて紹介いただきました。

 次に、雲南市にある田部家の古文書調査にたまたま参加し、寛文5年(1665年)に作成された「金屋子神略記」の発見に端を発した、たたら製鉄の守護神とされる「金屋子神」に関する研究についても述べていただきました。研究していくうちに、近世以降に出現したと思われていた金屋子神のルーツが、実は中世にまで遡ることが明らかとなり、実際にそれを裏付けるたたらの地下構造が発見されたことから、たたら製鉄に関する考古学上の知見と金屋子神の伝承が合致するという、極めて珍しい発見があったそうです。

 最後に、今までの研究を振り返ってみると「たまたま」の出会いが多く、その積み重ねが現在の研究へと繋がっている。それは特別なことをしたわけではなく、その都度面白いと思うことを追求してきた結果であるとのお話しをいただき、第4回目のふむふむカフェは終了しました。

  

 次回のふむふむカフェは1月開催予定です。

 

 

 


山﨑先生の発表


発表の様子


 

 

 

 

 

 

 

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