第3回 ふむふむカフェを開催しました

公開日 2018年10月22日

 10月17日、第3回ふむふむカフェを開催しました。今回は、心理学コースの長谷川千紘先生に「身体疾患におけるこころの働きとケア」というテーマで、実際に長谷川先生が参加された甲状腺疾患を抱えた方の心のケアに関する研究についてご紹介いただきました。

 研究では、質問紙(NEO-FFI)・描画(バウムテスト)・半構造化面接という3種類の心理検査にご協力いただき、甲状腺疾患を抱えている方の心理的な傾向と心のケアに対するニーズを探求されました。その結果、潜在的に心身の苦しさや悩みを抱えているケースが見られましたが、それらは表面に現れてきにくく、直接的には訴えられにくいことが分かったそうです。そうしたケースでは、治療者側が形になりにくい主訴を拾い上げ、適切なタイミングで心のケアを提案していくことが大切だと発表していただきました。

 実際に行ったバウムテストの結果をご紹介いただき、甲状腺疾患を抱えた患者さんの中でも、抱えている病気ごとに違う特徴がみられるという結果やその結果から考えられる考察について「なるほど!」といった驚嘆の声があがっていました。

 調査対象者の年齢は何歳までにしたのか、何度か描画検査をしたことのある人は、うまく描くようにふるまうのではないか、調査後のフォローはどのようにしたのかなど、たくさんの質問が飛び出し、活発な議論が行われました。

 

 次回のふむふむカフェは12月開催の予定です。

 

 


長谷川先生の発表


発表の様子


 

 

 

 

 

 

 

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